血液透析用内シャントが閉塞しています。血栓がシャントの中にできてしまい血流が途絶えてしまっています。
急いで血栓を手術で取り除くか、血栓溶液用カテーテルを血管内に挿入して血栓溶解剤を注入し、血栓を溶かす必要があります。
内シャントの血管が狭くなっているので透析に必要な血流が流れないためです。
血管が狭くなっているところを血管拡張用バルーンで広げてしまうことで血流を回復させることができます。血管に針を刺してそこからバルーンを血管内に送りこめるので手術の必要がありません。透析も翌日から通常通り行うことができます。
内シャントの血管が太く発達しすぎたため、大量の血液が内シャントに流れ込んでしまい、その血液がすぐに心臓に戻るため、心臓に負担がかかり、心不全になってしまうため息苦しさを訴えるようになります。
内シャントの血管を手術的に細くして血流を調節する必要があります。また、やむをえず内シャントを閉鎖しなければならないときもあります。
内シャントに血流が盗られ、手の指先に十分な血流が行かなくなり、血行障害が出現することです。
血管拡張剤を内服したり、半導体レーザーによる星状神経節照射を行います。
あまり手先の虚血症状が強い場合はやむをえず内シャントを閉鎖しなくてはなりません。
内シャントの血管壁が弱くなり、拡張してしまっている状態で、吻合部瘤と呼ばれます。大きくなってくると破裂する恐れもあります。
吻合部瘤を切除し人工血管でつなぎ直します。