足が突然赤くはれてしまい痛くて歩けない。入院してお腹の手術などを受けて退院後足がむくんできたなどの症状があります。
足の静脈に何らかの原因で(血液の塊)ができてしまい静脈が詰まってしまう病気です。
足全体が強くはれ痛みをともない歩けなくなることもあります。筋肉炎と間違えることがあります。
発症して早期に受診した場合は血栓溶解用カテーテルなどを利用して、薬剤で血栓を溶かすことも可能ですが、時間がたってしまうと血栓は固まってしまうので、弾力ストッキングを着用して足がむくまないようにする保存的な方法しかありません。また、血栓が再発しないように抗凝固剤を内服する場合もあります。
足先が冷たくて紫色になっていたり、足の指に潰瘍ができて夜痛くて眠れない、しばらく歩くと足が痛くなり、休まないと歩けなくなってしまう(間欠性は行)などの症状があります。
動脈硬化によって足の動脈が詰まってしまう病気です。
プレチスモグラフィー(血流測定装置)によって足の血圧と腕の血圧を測定し、足の血流の相対的評価をします。
足の症状によって治療法が異なります。足の冷たさだけの場合は血管拡張剤の内服治療を行います。歩くと足が痛くなる場合は血管拡張剤や抗動脈硬化剤の内服、時に血管拡張剤の点滴を行うこともあります。夜間に足が痛んだり、足先に潰瘍や壊死が見られるようになったら、血の流れをよくする手術(バイパス手術)が必要になります。
足の指が赤くはれて皮膚が自壊して悪臭を放つようになったり、ミイラのように真っ黒になってしまうなどの症状が見られます。
糖尿病の治療を放置していると、足先の動脈が詰まり足の指が壊死になったり、感染を起こして足の組織が腐ってしまいます。
まず糖尿病の治療が必要です。また、壊死になってしまった足の指は切断しなければなりません。
足の指が紫色になり、指先に潰瘍ができる。夜になると足先が痛くて眠れないなどの症状が出現します。手の指に出現することもあります。
ヘビースモーカーの壮年の男性に多く見られる病気です。動脈に何らかの原因で炎症が起きて血栓ができて動脈が詰まってしまう病気です。
まず禁煙することが必要です。そして血管拡張剤の内服を行います。また、足の血流を増やすため、腰の交換神経を切除することもあります。
朝、顔を洗うときなどに水を使ったときや、冬の寒い日に外出したときなどに指が真っ白になってしまいます。
手の指の血管が寒さに対して過敏に反応し、収縮してしまうのが原因です。女性に多く見られます。
体や手を暖かくしておくことが大切です。冬季だけ血管拡張剤を内服することもあります。
足に違和感、張っている感じがする、しびれ、痛み、足の裏に異物がある感じなどが代表的な症状です。
腰が重かったり痛かったり、足が持ち上がらない、足に力が入りにくいなどもあります。
背骨の神経や血管が圧迫されることで、足のしびれや腰痛など様々な症状が起こります。
薬を飲んだりマイクロ波などの温熱療法、神経ブロック療法などの保存療法から始めます。重度の場合、手術を伴います。