下肢静脈瘤

下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤の症状

膝やふくらはぎのあたりに静脈が太く拡張し蛇行して青くふくらんでくる病気です。
夕方になると足がむくむ、だるくて重く感じ、時に痛んだりします。睡眠中にこむら返りが頻発することもあります。足の皮膚に湿疹ができたり皮膚が茶褐色になってきたり、ひどくなると皮膚に潰瘍ができたりします。

下肢静脈瘤の原因

下肢静脈瘤の原因

静脈は血液が心臓に戻る道です。足の血液も心臓に戻るのですが、血液は液体ですので人間が立っているときは重力で足先に向かって逆に流れようとします。
この逆流を防ぐためには弁というものがついています。この弁があるために静脈内の血液は一方通行で心臓に向かって流れます。
しかし、妊娠や長時間の立ち仕事などにより、弁の逆流防止機能が壊れてしまい、血液が足先に向かって逆流するようになると、足に静脈血が溜まるようになり、足の血管が瘤のように膨らみ、だるい、思い、むくみなどの症状が出てきます。

下肢静脈瘤の治療法

下肢静脈瘤の治療法

1)弾力ストッキングによる圧迫療法

軽症例で足のだるさを改善したり、むくみを抑えたりする効果がありますが、効果は着用時のみで根治性がないのと夏に暑いなどの欠点があります。
 
2)手術療法【下肢静脈瘤抜去切除術(ストリッピング手術)】

静脈瘤を切除する方法で現在も主流です。静脈瘤が再発することはあまりありませんが、10日程度の入院が必要なことから、諸事情により入院できない患者さんや、傷あとが多いことなどから若い女性の患者さんには敬遠される傾向があります。(保険診療)
 
3)下肢静脈瘤硬化療法

入院せず外来通院で治療できるように開発された新しい治療法です。膨らんだ静脈瘤内に血管を固めるための硬化剤を直接注入して、3日間弾力包帯で圧迫しておくと静脈瘤がつぶれて瘤内に血液が逆流しなくなり、手術で切除したのと同じ効果が得られます。また、美容的な仕上がりも優れているために女性には好評です。
ただし、術後1年ぐらいで静脈瘤が再発することが多いという欠点があります。

4)下肢静脈瘤高位結紮術+下肢静脈瘤硬化療法

下肢静脈瘤を日帰りで治療するために考案された治療方法です。
ソケイ部と大腿の2か所で静脈瘤の血管を結紮し、下腿の静脈瘤は硬化療法で治療することにより日帰り治療が可能になり、また傷あとが2か所程度で済むことから、ストリッピング手術より美容的に優れています。
ただし根治性の点でストリッピング手術やEVLT法より劣ります。(保険診療)
 
5)EVLT法(Endovenous Laser Treatment)

No Scar(傷なし)という点が従来の方法と違う点です。
今までの方法は、皮膚を切って静脈瘤の血管を結さつしたり抜去していましたが、EVLT法は静脈瘤の血管に超音波の観察下に針を刺し、そこから血管内にレーザーカテーテルを入れ、血管の内腔にレーザーを照射して静脈瘤の血管を熱で固めてしまう方法です。皮膚は切らずに針を刺すだけですので、傷が残らないことから美容的な点で手術療法より優れ、また再発が少なく根治性にも優れています。
治療は日帰り治療です。(保険外診療)

治療症例:手術前

治療症例:手術前

治療症例:手術後

治療症例:手術後